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ミネルヴァ着地失敗見込みのこと

小惑星「イトカワ」に到着した
小惑星探査機「はやぶさ」。

搭載していた
超小型小惑星探査ロボット「ミネルヴァ」を、
イトカワに投下したものの、
着陸に失敗した模様

ああ・・・

はやぶさの向かった小惑星は、
一番長い直径でも300mしかない、
落花生型の小惑星。

小惑星は大変だ。

重力なんてほとんどありゃしない。

大きな惑星や衛星なら、
近づいてしまえば、重力にしたがって、
なんでも落下していく。

惑星や衛星の探査機なら、
とりあえず着陸するのはなんとかなりそうだ。
その上で、突入したときの衝撃や、
気圧で壊れないようにするのが大変。

その上、一度着陸した星から、
もう一度重力を振り切って、
宇宙空間に戻り、地球に帰ってくるとなると、
それはそれは大変な労力がいる。

月から人類が帰ってきたってのは、
つくづくすごいことだった。

その点、小惑星は重力がほとんど無いために、
近づこうとしたら、自力で追いつかなくてはいけない。

はやぶさは、小惑星にたどり着いて、
かけらを採取して、もう一度
地球に帰ってくることになっている。

走っている列車に、操作してから16分遅れて動く
ラジコンの車で追いついて
塗装をはがして奪ってくるようなもんだ。

で、なんとか、イトカワにアタックをしようとしているものの、
バランスをとるためにはやぶさに3つ搭載している
ホイールのうち2つが故障してしまったので、
残った1つのホイールと、エンジンのバランスのみで、
操作を行っている。

ハンドルが利かないラジコンを、
アクセル操作だけで運転しているような感じだろう。

満身創痍なマシンを、
匠のスキルで運転している。

すごいことだ。
 

はやぶさはイトカワのサンプルを採取するための調査を行うための、
ミネルヴァという超小型小惑星探査ロボットを搭載している。

元はNASAが開発を持ちかけてきたのに、
NASAがさっさと逃げてしまったおかげで、
設計から製造まで、すべて日本でおこなった探査機だ。

ミネルヴァはたった600gしかないけれども、
小惑星に着陸して、移動しながら、調査を行う能力を持っている。

重力がほとんど無い小惑星の上で、
車輪やジェットではなく、
ピョンピョンと飛び跳ねながら(動画)、
移動を続ける。

勢いがつかないと動かないが、
勢いがつきすぎると、重力圏を脱してしまう。

シミュレーションにシミュレーションを重ねて、
今の状態にたどり着いたという。

そのミネルヴァが、実際にうまく動くのか
とても楽しみにしていた。

そのミネルヴァが、今日はやぶさから
イトカワに投下されたものの、
イトカワから外れてしまったようだ。

理由はいろいろあるだろう。

ただ、ただ、惜しい。

中の人たちの悔しさたるや、
察して余りある。

残りのミッションがつつがないよう、
達成されるよう、空に向かって祈るだけだ。

コメント

> 走っている列車に、操作してから16分遅れて動く
> ラジコンの車で追いついて
> 塗装をはがして奪ってくるようなもんだ。

これ、すごく分かりやすい! そっか、そんなすごい
ことをしようとしてるんだ...。これができたら
人間国宝もんだよ。

あと、「ミネルヴァがイトカワから外れた」って
ニュースを見ても、特に何も感じなかった自分に
がっかり。想像力の無い人間って最悪よね。
たるんだ生活でいろんなことが鈍ってきたかもー。
気をつけなきゃ。

うん。

本当にすごいことをしています。

今回の報道を見ていると、
もっと盛り上がっていいようには思いますが、
高圧的にたたくという報道ではないだけでも、
ましになったと思います。

アメリカのボロが見えてきた
おかげなのかもしれません。

小惑星にたどり着けたのも、
今までの経験があったからこそだし、
今回の経験も次につなげていってほしいものです。

JAXAになって予算が、前にもまして
回ってきにくくはなったでしょうが、
宇宙探査の人たちにはがんばっていただきたいものです。