
キリンの秋味があんまりにもうまいので、
サンマを焼くことにした。
夏は終わったけど、秋でもない。
こんな季節は、七厘に最高だ。
美味しんぼのシロー=ヤマオカは偏った発言をすることで有名だが、
こと炭火については同意できる。
何でか知らんが、炭火で焼くと何でもうまい。
炭火といえばバーベキュー。
バーベキューを外でやるには、
機材をいろいろ手配しなきゃいけないから、
ほぼ車は必須だし、バーベキューのできる
川原とかに行かなきゃいけない。
屋外だから気持ちいいけど、
車で行ったら、酔いがさめるまで車で帰れないし、
タープを張ったり、雨が降ったり、
蚊に刺されたり、後片付けが大変だったり、
面倒ごとは多い。
その点七厘は、お手軽だ。
少量の炭で火を保たせることができるし、
火がついてからでも少しなら動かすことができるし、
何より小さい。
純粋に炭火を楽しみたいと思ったら、
七厘がベスト。
もちろん屋外で七厘をやってもいいのだが、
煙がこもらないのなら、
マンションのベランダでもできる。
屋外で七厘をやるときと、
家でやるときの大きな違いは、
ガスコンロと電力だ。
家の高火力のコンロで炭に火をおこすと
とっても楽。
それで、七厘に炭を入れてから、
ヘアドライヤで風を送り込むと、
一気に炭がおこる。
備長炭を使うときには、
まず新聞紙や着火剤でナラやカシの木炭に火をつけて、
その火で備長炭に火をつけるのが一般的。
だけど、コンロとヘアドライヤさえあれば、
いきなり備長炭がチンチンにおこった状態から
スタートできる。
準備に時間がかかり、どんどん腹が減ってきて、
炭に火がついたと思っても、
火が弱くて、肉が焼けるまで待ってたら、
心が荒んできて、場が荒れてくるなんてことはない。
火がおこってからでも間に合うくらいに、食材の仕込みも簡単。
焼くものは、
肉、
野菜、
魚、
その他
に分けられる。
肉は、牛、豚、鳥、羊、鴨なんでもOK。
厚さはステーキ用とか、焼肉用、トンカツ用ぐらい。
薄いと火のとおりが早くて、網にこびりつきやすいし、
厚いと火のとおりが遅いけど、
ミシミシとした歯ごたえがたまらない。
油が多すぎると、火がボーボー燃え盛って、
中まで焼けなくなってしまうから難しいけど、
鳥モモは、やっぱりうまい。
そこらへんは趣味で選択。
野菜は焼肉で焼きそうな野菜全般OK。
ピーマン、タマネギ、キノコ(エリンギ、シイタケ)、ナス
のあたりをよく使う。
これも適当に、薄く切るだけ。
魚は七輪からはみ出しそうなら半分に切って対応。
油が多いと炎が上がって、焼け焦げるけど、
サバやサンマは最高。
炎が上がるものを焼くときは、足のある網を使うか、
網と七厘の間に何かを挟んで、炭から離すと良い。

写真は、少々見えにくいが、
私が使っている足のある網。
火が着きだしたら足を出す。
その他に焼くものとしては、何よりも、油揚げ。
とにかく油揚げ。
何を忘れてもいいけど、油揚げだけは忘れてはいけない。
準備といえば、食うものをそろえて、
肉の筋を切って、
野菜を適当な大きさに切るだけ。
そんなものアバウトでいいのだ。
10分でできる。
味付けは
塩、
コショウ、
醤油、
おろしショウガ。
これが基本。
あと、焼肉のタレとか、レモン汁とか、おろしニンニクとか、
ハーブ類とか言い出したらきりがない。
でも、何とかなっちゃうので、
なかったらなかったなりに楽しめばよい。
必要な道具は、
七厘
炭(備長炭のほうがいい)
網
火バサミ
ヘアドライヤ
火を消すための、鍋に水。
これと、食器があればよい。
七厘は大きいのも小さいのも一長一短。
大きいと、たくさん焼けるけど、炭がたくさんいる。
小さいと、少ししか焼けないけど、少しの炭でできる。
普通の大きさのものが一番使いやすい。
よくホームセンターで金属製のものも売られているが、
絶対に買ってはいけない。
粘土(珪藻土)製のやつのほうが、
保熱性が圧倒的に高く、
火おこしも簡単なら、火力も強い。
火がおこっているときに、
胴体を持っても熱くない。
その上安い。
重いし、水に弱いというデメリットもあるけれど、
家でやるのなら、ビニールにくるんで、ベランダに放置しておけばOK。
備長炭がいいのは、長持ちするから。
食い終わる頃まで、炭がもってくれるから楽だ。
料理用ハサミと、トングなんかもあったほうがいいが、
なかったらなかったでなんとかなる。
そんなわけで今回の焼くのは、
サンマ(メイン)
豚肉(トンカツ用)
ナス
エリンギ
万願寺唐辛子
そして油揚げ
味付けは、
塩
胡椒
醤油
おろしショウガ
特製辛味噌
あと飲み物と、食器を用意したらスタート。
一番初めは決まって油揚げ。

欠かせない。
両面が焦げたらもうオッケー。
これを、ショウガ醤油で食う。
シャリシャリして、ジャンキーで、激うまい。
油揚げはすぐ焼けるので、
一番最初に焼いて、
とりあえず腹の虫をおさめる。
最初の油揚げが一番好きという人も多い。

次はてきとーに。
豚のミシミシした感じが好き。

ナスは、丸ごと焼いて皮をむいていただくもよし。
薄いのがヘナヘナしたところでいただくもよし。
基本はショウガ醤油だが、
今回は、特製辛味噌で食べてもうまかった。
特製辛味噌は、お味噌を、少しのめんつゆでのばして、
新潟の唐辛子調味料、かんずりで辛味をつけたもの。
少し電子レンジであっためると、
お味噌がのびやすくなる。
かんずりの深みのある辛さと、
軽い酸味がポイント。
生野菜につけて食べてもうまい。
そして本命登場。

サンマ!!!!!!!
大きかったので、半分にしても、
七厘からはみ出しそうだ。
網に乗せると、脂が落ちて、火がボウボウ燃えるので、
網の足を出して、炭火から遠ざけると落ち着いた。
裏返すと

こんがり。
きれいに焼けるよりも、
中の脂が皮の下ではじけて、
皮がグズグズになっているほうが
香ばしくて好き。
じっくりと焼いてから、食う。
うまし。
そして秋味を流し込む。
サンマの脂が素直に切れる。
苦味を、苦味で洗う感じがたまらない。
子供の頃はサンマの肝が好きではなかったが、
今となってはこたえられない。
サンマははしりのほうが、うまく感じるのは
肝がうまいせいもあるのかもしれない。
サンマと秋味のために、七厘をやってハッピー。
食器といっても、そんなに多くは使わないから
後片付けは簡単。
火の残っている炭は、
水をいっぱいに入れた鍋につっこんで
一個一個確実に消していく。
鍋は一晩放置して、
残った炭はまた乾かして使う。
寒くなるまでのお楽しみ。
今年はあと何回できるだろうか。