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「長い道」のこと

「夕凪の街、桜の国」の、こうの史代さんが描いた、「長い道」を読んだ。

よい本だけど、仲のよい人に、
積極的に読んで欲しくは無い本。

どうしようもないダメ男と、
黙って笑ってそばにいる女の、
シチュエーションコメディー。
ショートストーリー54本入り。

のほほんとしているけど、愛の無い
自虐の詩」みたいな話。

とりあえず夫婦は夫婦だから一緒にいる。
そういうところには共感するものの、
男のどうしようもなさ加減は、
勘弁して欲しい。

ほとんど3~4ページの作品を、
54本もパターン化することなく、
描きつづけたこうの史代さんの体力にも脱帽。

ところどころに、ハッとさせられる瞬間があり、
心の機微に泣きそうになる。

こうの史代さんの技を堪能できるだけに、
世のダメ男達は身につまされる本。